理想のダイエット

体重の増減や体型の変化に深く関わっているのが脂肪と筋肉のバランス。
ここではその中の脂肪について考えてみます。

脂肪とはその名のとおり脂のこと。体内では主に皮下脂肪や内臓脂肪といった形で存在しています。ダイエットの敵として嫌われがちですが、人にとっても大切な栄養素の一つです。それは運動に必要なエネルギーの蓄えになりますし、内臓を保護するクッションでもあり、温度の変化から身を守る断熱材でもあります。
ですが、これを過剰に溜め込んでしまった状態が肥満です。

多すぎる脂肪は、逆に体に悪影響を及ぼしてしまいます。高血圧や糖尿病など、心臓や血管に関する病気の危険な因子、今ならメタボリック症候群といえば分かりやすいでしょうか。

脂肪の摂取経路は食べ物です。食物から直接摂取したり炭水化物から合成されたりして、脂肪は体内に蓄積されます。この摂取量を減らすことで体脂肪を抑制することもできますが、同時に必要なほかの栄養素も摂取できないことになってしまいます。痩せると共に健康を害してしまったのでは、あまり意味がありませんね。
体に必要な栄養も取りつつ、日々の運動や基礎代謝の向上によって脂肪を消費する、つまり燃焼させて痩せることが、いわゆる理想的なダイエットになります。

そのためにも摂取カロリーと消費カロリーのバランスを取る、とその前に自分の体の脂肪の量、体脂肪率を測ることから始めてみましょう。

気になる、他人の体脂肪率

最近では大手の家電量販店に行けばいろいろな体脂肪計が置いてあります。試供品もあると思いますので、人目を忍んで計ってみると。

いかがでしたか。

気になる標準の体脂肪率は、女性で22%、男性では18%位で、その前後5%が成人の適正値となります。この値が女性は30%、男性は25%を越えてしまうと肥満と判定されます。

思ったより高くても大丈夫(?)。
体脂肪率は水分を摂った後や汗をかいた後などで変動しますし、その人の生活リズムによって誤差が出ることもあります。それに、そういった体脂肪計は微弱な電流を流してその電気抵抗値から脂肪の量を計ります。足の裏にほこりがついていたり靴を脱いだばっかりで湿気があったりすると、それで値が変わったりしますので。

体脂肪率を計る最適なタイミングは、変動差の最も少ない起床時、あるいは一日で最も体脂肪が減る夕方の、それもお風呂に入って二時間程度経過してからが良いとされています。どちらにしても、変動値を見るときには毎日同じタイミングで計ることが大切です。日によって変えていたのでは、差がありすぎてあてにできませんよね。

ちなみに、一流のアスリートともなると体脂肪率が数%しかない人もいるそうです。そういった人たちは、毎日運動をして毎日筋力をつけているので、基礎代謝が他の人よりも高いのです。同じ食べ物を食べても、摂取したそばから筋肉が脂肪を燃焼してしまうので、結果として脂肪の溜まる暇がないわけですね。

もちろん、そこまでは望まなくとも基礎代謝の向上はダイエットに最も必要な要素の一つです。

筋肉をつけて、どんどん脂肪を燃やしましょう。

ただ、"理想の体型を目指す"となると少し勝手が変わってきます。
美しく見える体、魅力的な体型というのは、痩せているだけではダメなようです。

多くの人が魅力的に感じるのは、その体にメリハリがあって、かつ左右対称であること。ラインが大事なんだそうです。そのためには多少の脂肪も必要?
確かに、女性は自分の体が筋肉でごつごつしてしまうことをあまり好みませんよね。
実際、ファッションモデルとして働いている人たちでも、体脂肪率は17%?22%位の人が多いそうです。

ちょっと最近見た目が気になるという方は、運動をすると共に筋トレを、それも必要な場所の筋肉を意識して鍛えて代謝を高めることも目指してみてはいかがでしょうか。

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